FOU’s blog

日本の大学 今 未来

【短編】授業をしなくて歓迎される大学って

Twitter的にショートです。

日本の大学の授業ってこんなもんなんです

ここで書くのは主として文系の学部・大学院のお話。大学の設置基準上(平均的な事例として)週1コマの授業を行うとすると、90分×15週(15コマ)で2単位(講義系科目)として単位を付与します。この1週1コマの授業設定は結構大変で、どうしても7月の下旬まで授業を実施する必要性が発生。さらに言えば、この15週の期間は、授業を行うために設けられていますので、期末テストを行うのであれば、さらにもう1回どこかに試験日を設けないといけません。さらに、さらに、もっと(形式的に)言えば、制度上、この一つの授業において、予習時間として90分+復習時間として90分の時間を学生を求めています。

そのため、(どこの)大学も、(何故か事務が)一生懸命シラバスの記載が15回の授業を行うことになっているか、成績評価が、出席点・平常点なんて意味不明のことで単位を与えることになっていないのかチェックをやっているものです。

ところが7月に入ると、事務には休講の連絡もなく教室がガランとしたお部屋がポツポツ発生、学生からの問い合わせもないところを見ると、両者納得のうえでお休みにしているようです。

国際競争力ゼロ

こんな話をブログネタにすると、阿吽だろっ!、ラッキーでいいだろっ!、おまえが学生のときにもあったろっ!、寝た子を起こすなっ!、何年大学ではたらいてんだっ!、誰かに迷惑かけたかっ!、暑いんだっ!等々の批判にさらされかねません。

今の大学では、授業に出席のみしていれば単位がもらえる授業は愛され、予習や宿題を課す授業は敬遠され、反対に宿題やレポート課題が多いと、バイトやサークル活動にいけない、自動車免許取りにいけない、旅行計画に支障がでる等々と非難されてしまう始末。

このような大学における授業の実施方法は多分、東アジア中心で、ここまでヒドイのは日本だけだと思います。

北米で、授業実施者が、1コマでも自己都合で休講したりすると、学生による授業評価で指摘され、振替授業などの代替措置はかならず実施しないと、大学人事の中でも減点対象になります。ですので、休講することはかなりの緊張感。日本でもシラバスの制度が普及してきた中、記載事項と異なるところがたくさんでてくると、授業料返還請求の対象にもなりかねません。ほんとは。

まとめ

大学の授業の中で休講が多いのは日本独特の美風?なのかもしれません。これが筆者の最大限のフォローの言葉。(たまたま運悪く?)日本の大学で授業を聞くことになった外国人の人がいて、日本人の学生たちが、この授業は〇回まで休んでも単位はもらえる、来週は渋谷でコンパがあるから出席しない、(あげくのはてに)授業でるより人生楽しもう!等々ゆるゆるの話を聞かされ、かなりがっかりした話はよくある話。

筆者個人的には、こんなんだから日本の大学は国際競争力がないとつくづく感じる昨今です。