FOU’s blog

日本の大学 今 未来

【短編】大雨etcのときの休講措置を参考にして今の日本社会を考えてみる

こちらは日々雑感。いつも大学はもたつくんです。

大雨が降りそうです 台風がやってきそうです

雨風が強くなったら大学の授業はどうなるんだろう…。だいたい多くの大学は大雨警報だけでは休講にはならず、暴風警報と特別警報をからめ、さらに列車の運行停止の状況をみて休講判断をするのですが、今回の大雨(関西では6月2日(金)あたり)は、台風は日本列島の南を通過したので、風はそんなに吹かず雨が中心、その雨がたくさん、そのため気象警報は最初の段階では大雨警報のみ。気がつけばその間に奈良県内の河川や大和川(奈良~大阪)が危険な状態となってJRさんを中心に電車が止まり始めます。

どこの大学も荒天時の休講ルールはちゃんと決められてはいるのですが、一部の大学では休講のお知らせが遅れ、『授業はあるのか?』、『帰宅できないかもしれない…』等々の問い合わせが殺到して大混乱。こんな話、実は令和5年1月にもありました。その時は強烈な寒波がやってきて京都界隈は猛吹雪、電車は半日近く運休に。

自分で決められない ガイドラインが欲しい 同調圧力というかなんというか…

例えば、JRが雨とかで(警報がでていなくても)夕方から計画運休しそうな時、授業やってる先生が『俺は大雨でも電車とまっても絶対授業をやるからなっ!』なんていうはずありません。でも、学生側の心理として、『この先生はそう言ってくれたけど、次の時間の先生とは連絡がとれていないのが心配…どうしたらいいんだろう…』等々心配がこみ上げてきます。最近は、大学でもまず、自身の身の安全の確保をすることを優先することは言っているはずなんですが。そのへんの相場観や判断力が欠けているというか、こんなことも日本の教育が悪いからこんな風に育ってしまったで括ってしまってよいものか…。

↓以下、古代ギリシャ、エジプト、メソポタミア黄河文明の時代から続く、年長者の『最近の若いもんはぁ~』的なボヤキと愚痴です。

①スーツケースくらいさあ~

例えば、海外へ夏季研修へ学生が行くとなると、学生から『どんなサイズのスーツケースもっていけばいいですか?』『どれくらいお金を持って行った方がいいですか?日本円を現地で両替する方が得ですか?クレジットカードはどれくらい使えますか?』『現地の温度はどのくらいですか?』『念のためセーターもっていった方がいいですか?』のような問合せが山ほど。毎年の恒例行事で『知らんがな!そんなことくらい自分で考えろやっ!』(と思っていても口に出せず)担当の先生(教授)はいつもイライラご立腹。現地に行ったら行ったで、『日本のコンビニのような便利な店がないetc…』とぶつぶつ不平が出てきます。特に学生は若いうちに海外で揉まれた経験をもつ方が将来の糧になると思うのですが…。

※↑これ読んで『なんでスーツケースのサイズくらい聞いちゃいけないの?』と感じた方はもう少し人生の修業をされることをご提案いたします。

②企業面接が予定されているけど連絡がこなくて困っているんですぅ~

これも危機管理のお話。台風、大雨、地震で電車が止まるとよくある光景。『14時から企業面接があるのに山の手が止まっていて…』なんて困った表情。これもスマホというコミュニケーションツールがあるんだから『電車が動かないのでいけません』連絡すれば良いだけのこと。こんなんで学生への対応ができなかったり不採用にする企業だったら最初からご縁をもたれない方が良いと思います。

まとめ オトナも同じ

学生の話を中心にしていますが、オトナも同じ。特に東京は人がたくさんなので駅もタクシー乗り場も地方の人には信じられないレベルの長蛇の列になります。そんな時も『まだ帰宅許可が出ないんですよ…』とか自分の判断ではなく会社の判断に依存してしまうところが。こんな浮世を眺めていると、世界の中での日本の様々な指標の低下につなる理由になっていると筆者には感じられてしまいます。