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【短編】外国語(英語)コアカリキュラムを読んでがっかりしてみる

本当は歯学教育のコアカリを読むつもりだったのですが、たまたま通りがかった外国語(英語)のコアカリが楽しすぎて?寄り道します。筆者の見立てでは、日本でコアカリを作る教育分野って、うまくいってないから作ってるんです。

コアカリは英語教育破綻の予兆? 

コアカリを読ませていただくと、文科省では、優れた英語教員を養成するため、英語の教育をどうすればよいのか、一生懸命検討しています、ただし日本語で。それに尽きます。文科省さんとしては、コアカリによる指針の策定は、学校教育の中にある英語教育のあり方を示すもの。そのコアカリの指針に基づき、大学で英語教師を目指す人たちは教員採用試験を受験し合格することになります。まあ、そんなプロセスのために作られたコアカリですの仕方ないといえば仕方ないのですが、今と将来、授業を行う英語教員のレベルと授業環境では学生の英語能力がよくなる可能性が見出せません。

そもそものお話ですが、授業参加する各学生を、英語の能力別クラス編成しない40人学級で、TOEIC700レベルの英語を母国語としない日本人教員により、授業をしてもらってもコアカリ以前の問題で物理的にうまくなるわけありません。だって北米でこんなことやってるESLがあったらすぐにつぶれます。そのようなひどさです。

英語能力の向上のみを求めるのであれば、学生にこんな授業を毎週受けさせるより、夏休み期間中、1か月間英語圏にある英語学校で学べる機会を定期的に作る方がよっぽど英語能力が向上します。

初等・中等教育の中で学生の英語能力が伸びたらメリットはたくさん

筆者が高校までの英語教育を気にかける理由、それは、その結果が、他のどの科目よりも若い人たちの将来に大きな影響を与えてしまうことになるから。ホント12年もこんな英語教育を行い受けさせることは大いなるムダとしか言いようがありません。この小中高での英語教育のマズさが、回りまわって、大学教育・研究や日本経済、日本社会に尾を引いてしまいます。また、日本からの欧米大学(学部レベル)への進学者数が、韓国や中国よりも劣ってしまう理由が、英語が上手に話せないからレベルだとしたらとても恥ずかしくてトホホです。

もし、いろいろ改善を行い高校卒業前の英語能力がTOEIC換算で今の100程度スコアが伸びれば、大学入学の選択肢が大きく拡がります。これまで日本で大学受験を考える高校生の選択肢は、どうしても日本国内の大学に限定されていましたが、北米やオーストラリア等、英語で授業をうけることができるその他諸国で大学への学びが可能となります。また、ある程度高校卒業までに国際的に最低限通用する英語能力を身に着けることが出来たならば、大学に行かなくても海外で、学び働くことができる機会が増えることも期待できます。

そんな時代がくれば大学受験の動向も激変、日本の大学に海外大学も選択肢に加わり受験業界も大きく様変わり。英語能力の底上げができれば、今現在の、韓国、中国、台湾、さらにASEAN諸国のと同じレベル以上に(今さら・遅ればせですが)学生の流動性が生じることは、日本にとっても将来的に良いことだと思います。

まとめ

今回のまとめのキモは、筆者は英語のコアカリを読んでがっかりした⇒これじゃダメだから特に高校生の皆さんは自分たちでもがんばって!です。大学に入ってからも日本国内を主体に学び働くタイプの方はいまのままの現状維持でも構わないとは思いますが、これからグローバルや国際化の視点をもって学びたい人は、残念ながら学校教育における英語教育には限界がありますから、是非、学校の授業以外に英語に触れる機会を増やしてもらいたいものです。

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