MEXTのHPでは、選定結果公表は、令和5年8月下旬頃(予定)となっていたのですが、今のところ(9月15日お昼ごろ現在)公開されていません。思ったよりも時間がありそうなので、今回は、採択されそうな大学を予想・占ってみます。このようなものはある意味当てものですからみんなで、ワイワイ考えてみましょう。
応募した大学は8件
MEXTのHPでは、事業の応募受付は、6月12日(月)~ 6月20日(火)の期間、結果発表は八月下旬となっていたので、いくらなんでももうそろそろ結果発表となると思います。なお、別途、JSPSのHPでは申請状況の発表(令和5年6月23日付け公開)が行われています。このことで、興味深かったのは、JSPSのサイト内にこの事業にかかるサイト立ち上げも同時に行われていますので、今後もこのことに力を入れて進めていくように感じました。
※この事業については、令和6年度の高等教育局概算要求(主要事項)のポンチ絵にも、大学院における教育改革の推進として事業予算として令和5年度2億円(令和6年度は7億円要求)が計上されていますので、予算がつけば次年度以降も継続・拡充していくようです。
話を戻して、令和5年度のこの事業は、事業予算2億円・一件ごとの補助金上限額4000万円(初年度・年間)で公募し、(単純な数値計算で)選定件数を5件程度としています。ですので、それに沿った採択があるのだと思いますが、事業初年度でもあり、応募件数が8件のみなので、このまま採択件数を緩めにして良いのかがポイントになると感じます。
採択大学の検討
筆者は、今、一般の人が収集できる資料のみて、採択できる大学を考えてみました。その資料と言っても、申請した大学名と連携する大学名、事業名(どんなプログラムかを示すタイトル)のみ。もちろんMEXTで審査する人たちは詳細を書かれた申請書類を眺めながらとなりますので、筆者には大きな(意味不明な)ハンデ?となりますが、そこはテキトーにがんばって考えます。
その少ない情報の中、筆者が一生懸命考えた結果が以下。マル数字で一番良かったものから順に並べました。
記載順序:申請大学名()内は連携する大学 『』内は事業名 ➡部分は筆者の短評
『英語教育学イニシアティヴ・プログラム 』
➡どの大学も外国語教育・大学院教育ともに評価・実績あり。それらの大学院が連携することによる成果への期待は大きい
『北陸の地域社会の価値再生と創生を担う“地域総合知人材”養成ネットワーク型大学院 プログラム 』
➡福井県・石川県の主要大学を網羅し、北陸という地域社会を主題とした研究に連携を図るという意図は明確でわかりやすい
『教員養成大学ネットワークによる学校現場を研究フィールドとした臨床型博士課程教育プログラムの構築 』
➡それぞれに地域ごとに老舗の教育大学によるネットワーク構築をすることによる研究成果は期待できそう
『東海道SI-PHERプログラム(略称:サイファープログラム) 』
➡企画の意図はみえずらいが、東海道というエリアの中で大学院の連携を図ることによる成果はそれなりにありそう
『地域/社会課題を解決する対話型ビジネス価値共創人材養成のための価値創発から社会実装までの一貫教育プログラム 』
➡それぞれの大学のある地域における課題解決ができる人材養成を意図していることはわかる。ただ、それぞれの地域における役割分担や成果の取りまとめ方法等について課題を感じる
『CSV(Creating Shared Value)経営研究プログラム 』
➡CSV経営研究プログラムとやらを、今回連携する3大学とともに実施する必要性とその成果が見えずらい
『多様性と脆弱性の尊重から始まるインクルーシブ社会の構築により、≪機会創出≫と≪課題解決≫を実現するダイバーシティ・マネジメント地域共創リーダー学位プログラムの構築』
➡群馬県・茨城県というエリアで地域共創のプログラムを実施する意味合い・必要性がわかりにくい
『大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム 』
➡大学院の教育・研究実績という意味で、申請大学の力量に疑問がつく。琉球大学を申請大学としたら雰囲気は違ったかもしれない。
※申請状況のソースは、日本学術振興会トップページ→ 人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業 申請状況より引用
選定件数は4もしくは5件程度
MEXTの案内では、選定件数を5件程度としていますが、筆者としてもだいたい同じで4件ないし5件だと思います。選ぶ側も申請自体が8件なので半分以上の選定となる5件を取るのはちょっと気が引けるかもしれません。
筆者の印象では、①~③までは、申請内容的に当確を感じますが、4番目を選ぶのにはちょっと躊躇。その理由は、④と⑤はあまり大差のない印象、また、⑥以下は上位と比べ差があるように感じます。ですので、①~⑤まで5件とも選定すれば簡単だと思いますが、予算上や4件にしたい何かのベクトルが働いた場合は、以下のような空気で④横浜市立大学さんになると予想します。で、その会議の時の雰囲気が以下。
4件にする時の会議の雰囲気(多分)
司会の委員長『まず上位の3大学は満場一致で決まりました。ご検討いただきありがとうございます。このあとは、予算の制約でもう一大学を選ぶことになります。委員の皆様の講評では横浜市立大学さんと神戸大学さんは甲乙つけがたいとのことでした。そこで委員長からのご提案ですが、上位の大学すべてが国立大学から申請ですので、4件目は公立大学からの申請となる横浜市立大学さんではどうかとご提案させていただきます。委員の皆様如何でしょうか?』➡で、一同賛成、会議終了。
まとめ
もともとまとまるべき話でもありませんが、夢を膨らまして考えてみました。実際に判定する会議は、(通例)外部有識者10人程度で議論して選考・決定したあと、委員長・委員のお名前が公開されるはずです。こんな感じで、応募結果を待っているいるとそれなりにわくわく感も生じるかもしれません。すぐに本当の結果発表でると思いますので改めて今後の動向等考えてみたいと思います。
★★読者の皆様には、たくさん選考結果が当たっていたら、はてなスターの連打を期待しています!★★