FOU’s blog

日本の大学 今 未来

大学職員として働くなら結局どこが一番よいのか考えてみる

一部の若者の間では絶大な人気のある就職先としての大学職員。いろいろなブログでは私大大人気。確かに楽勝の部分もあるかもしれません。筆者自体はブラック・ホワイト・高給・夏休み・残業などの概念を感じながら大学で仕事してきた訳ではありません。筆者の知る大学の状況はお話できますがお仕事のマッチングは人によっていろいろと思いますので、セカンド・サードオピニオンとして使えれば参考にしてみてください。

大学職員になるには

筆者が採用された頃は、普通に国家公務員採用Ⅱ種試験(もしくはⅢ種)を受けて合格者名簿に載るといわゆる法務省経産省等々同様国立大学に官庁訪問します。例えば(人事院経由で)京大の人事課などとコンタクトをとり面接して内定をもらう感じ。当時は行革前で国立病院(厚労省)や国立大学は不人気官庁で面接すればだいたい内定をもらえる状況。(参考までに他に受けると簡単に内定もらえるところ(当時)は、法務局(法務)、入管(法務)、公安調査庁(法務)あたりはいろいろあって人気がない官庁。それが国立大学が法人化して国家公務員から外れたので独自試験に変更。それからは一応大卒レベルのエリア別の試験となりました。試験の難易度は地方公務員や同じようなカテゴリーの中では比較的合格しやすい方の試験のようです。現行の試験との身分上の違いは、国家公務員合格者の場合、もちろん文部科学事務官の官職をもちますが、何か職務上の必要性があれば他省庁(例えば農林水産事務官etc)になることができます。それが現行の個別試験の場合は、主管官庁の文部科学省事務官にしかなれません。(以前そう聞いた記憶がありますが、現在はちょっと不明)。また、文科省でのお仕事はもちろん行く気があれば文科省所管機関のハワイ天文台や南極基地とかでの事務職に就けます。※この話をここまでお読みになって So What? と感じる人は多分国立大学は向いていないかもしれません。

公立大学が一番やっかい。例えば関西なら、大阪市大あたりは独自募集をしていますが兵庫県立大は県からの出向者と非常勤職員のみ。その出向者は数年で県に戻ってしまいます。そのような公立大学が全国的には圧倒的多数だと思います。そんなんで特に地方の小規模公立大学でプロパーで働きたくても求人自体がありません。さらに地方公務員にとって大学で働くということが自身のキャリアパスにならないポジションと考えられていて、ちょっといろいろあってエリート地方公務員からドロップアウトした感じの人が多く見られるように(筆者は)感じます。

そして私立大学。こちらは採用を法人独自に行なっているのでそれぞれに聞くしかありません。参考までに筆者が最初に働いた私大は、大学のゼミの教授が大学の就職部長をやっていて突然『こんなとこあるけどどーだ?』と言われ面接一回で内定をもらっています。

働いてみたら

いくつかのブログを眺めていると『私立大学は仕事が楽勝で給料が高い』という評価をしているのをよく見ます。それは確かに間違ってはいないので楽勝私大を探してみるのも良いと思います。筆者個人的に『ちょっとなあ…』と感じるのは、大学内では高給取りで楽ちんだとしても日頃の(基本的に単調で飽きやすい)仕事ばかりやっていると有事の対応が出来なくなりそう。今の日大をみていると筆者はそう感じます。また、そんな私大にはアホみたいな職場の伝統文化があるところが多いので、そんなものへの耐性も仕事のうちとして必要になります。それとお金の面でいうと、今、大学で働いている事務系職員の半数は低賃金で雇用されている非常勤の方に依存していることも忘れない方が良いと感じます。また、小規模大学なら何十年も同じキャンパスで同じメンバーと働くのは結構疲れるもんです。お金もそうかもしれませんが、そんな大学に入ってからもどれだけモチベーションを維持してがんばるかで伸びる人は伸びていくんだと思います。

公立大学は書いたとおり地方公務員が大学職員をやっていますので割愛。なお、国立大より大学の仕事を知らない地方公務員の方が明らかに給与水準が高いのも(筆者が)イラッとくるところです。

国立大学はぶっちゃけた話、給与面での待遇は一番良くありません。でも良いところもいろいろあります。2~3年で確実に異動があるので、人間関係も含めて気分的に楽。また、希望を出せば他機関への異動もできます。文科省を除いて、関西圏なら、例えば京大からなら、北陸先端科学大学院大や奈良先端科学技術大、国立民族学博物館万博公園)、日文研若狭湾少年自然の家、曾爾少年自然の家、各高専あたりが定番ルート。首都圏なら各大学から大学入試センターJASSOJSPS放送大学国立オリンピック記念青少年総合センターあたりの交流人事が良く聞く行き先。こんな交流人事は若いうちは好き嫌いがあるかもしれませんが、筆者みたいに歳をとると『若いうちはどんどん行く方がいい』的な考えに変わっていきます。なお、読んでる人の中には強制的に行かされるイメージを持つかもしれませんが(確かにそういう側面はありますが)最後は自分の判断でお断りできますのでご安心ください。

もちろん国立大の職員もいろいろでやる気のない人たちもたくさんいますが、異動と他機関交流などの機会を活かし一生懸命やると私大や公立大の職員では得られない経験と知識を持つことができます。月並みですが、入ってからの頑張りが大切です。また首都圏以外の人にはなじみが薄いですが文部科学省文教団体職員採用試験というのがあってJASSOJSTJSPSなどのプロパーになりたいのなら情報収集してみてください。給与は通常の国立大職員よりもお高いですしお仕事的にもかなりのポジションまで進むことができます。国レベルの教育行政部門で働きたい人はお勧めです。ただしかなり難関の試験です。

沖縄で働いてみる

この項で筆者が話をしているのは首都圏や関西圏エリアの国立大学の話。北海道・東北エリア、四国・山陰エリアの国立大は状況が異なってきます。アナ?狙いなら琉球大学が楽しそうです。給料はともかく若い人なら沖縄への移住も視野にトライしてみるのも良いと思います。職員も普通にかりゆし(ウェア)でお仕事もできるところも(国内で)異文化体験できて楽しめます。

【写真1】琉球大学 大学構内の茂みにはハブがでます。

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【写真2】琉球大学 建物には普通にシーサーがいます。

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沖縄に関しては、普通の人たちには知名度が高くありませんが沖縄科学技術大学院大学もオススメ。誰が作ったかややこしくて、一応最初のうちは国が作ったのですが、文科省ではなくて、内閣府が(沖縄振興の目的を含め)作った(一応)私立大学。日本でもっとも国際化された大学といえ(国際教養大学などのレベルではなく)全てが世界標準で大学が動いています。職員募集はよく行なわれていますが、恩納村という地域性と業務のハードルが高過ぎて良い人材が集まらないように感じます。大学の周りはキレイな海岸線が続きハブさえ注意すれば自然を堪能できる場所です。なお最近は国立大学などとの人事交流をやっているようですので国際交流に自信のある方は(まずはお試しで)トライしてみてください。

まとめ

あまりまとまりませんが、基本的にお金目当てなら私大で間違いは無いと思います。(筆者毎度のコメントで恐縮ですが)私大は法人により社風・文化が異なることを理解する、公立大は(働くことについては)オススメできない、国立大学は給料は安いけど働きやすい、のイメージでお目当ての大学を選べば良いと思います。

 

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