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日本の大学 今 未来

【第四回ふりかえり】千葉科学大学ってこれからどうなるのか考えてみる6

第四ラウンドでほぼ答申の内容を固めたようです。この話についてはメディアもだいぶ飽きてきたようで、熱心にとりあげているところもまばら。※今回の内容は銚子市HPとメディア情報を参考に筆者本人の考えを加え記載しています。東京新聞さん、NHKさん、千葉日報さんあたりは、短いなりによく会議内容をまとめていました。なお、書いているいるうちにどんどん気付きましたが、公立大までのプロセスは非常に複雑。特に大学職員の人たちはどうずればソフトランディングできるかを学ぶ良い機会になりそうです。

三つの方針

会議では、当日資料に基づき、三つの(法人化要望への)方針を段階的に設定し、その一番最後の(自称:ホントはやりたくない)手段として③の法人化を行うこととしています。ただ、①②は限りなく実現可能性が低いので事実上は③の法人化を検討することになります。

加計学園に事業継続を求める

②他の学校法人に事業譲渡してもらう

③条件付きで市が公立大学法人化を受け入れる

①は、加計学園に現行の大学(千葉科学大学)の継続を求めるもの。ただそもそも加計学園側が法人化を求めてきているので、再考してもらうことは絶望的。考えられるのは市が何かしら追加のインセンティブを与えるとかの方策はなくはありませんが、答申の筋立てのため用意した事例(案)に過ぎないように見えます。

②の大学の譲渡は、千葉科学大学に関心を寄せる他の学校法人があるのなら、進めてもらうのは悪くはない思います。ただ、加計学園で経営できない大学を引き受けてくれる(奇特な)学校法人があるのかどうか。筆者個人的には、看護学部のみなら関心をよせる学校法人はあるかもしれませんが…。こちらも①と同様③の法人化を説明する際の筋立てを作る際の(非常に低い)可能性を示したものと感じます。

で、③は、①と②がダメだったので、(仕方ないので渋々)市として条件付きで法人化を受け入れる際の考え方。ここでは、③を市が選んだとして話を進めます。

大学のスリム化

答申案では、法人化する場合の条件として大学のスリム化をあげています。現行の3学部6学科の体制を2学部2学科(程度)に整理し、看護学部看護学科と危機管理学部危機管理学科だけを継承することを必須の条件に。ということは、それぞれ一学部一学科となりますので非常にシンプルな大学になりそう。その際、(どこにも言葉として出しませんが)薬学部の話は全くなし皆無、やはり誰の目から見ても薬学部は継続が厳しく不要に感じたんだと思います。でも、逆に筆者は思ってしまうのですが、そこまで、大学の規模を小さくすることにこだわりすぎて、スリム化するんならそもそも公立化自体やめた方が良いように思えてきます。実際、当日資料にある市内高校生へのアンケート(高校生の進路希望に関するアンケート集計結果)でも地元の大学(千葉科学大学)への関心の低さを表しているので(ある委員発言では市民から大学を存続を求める声は大きいらしいですが…)。そもそもの銚子市における大学設置の必要性についても踏み込んで検討しても良いかもしれません。※この話、軽い高校生へのアンケート結果ではなく、文科省へ設置申請を出すとき地元からの強い要望があるから公立大学化を求めるという強いレトリックになりますからとても重要。その面からも筆者は公立化大丈夫かなあ…と思ってしまいます。

公立大学になったとしての姿

加計学園側は『公立化しなければ2025年度から学生募集を停止』と言っています。ホントすぐのお話。つまり2025年4月入学者のための試験は、現行大学(加計学園)では行わないことを示唆しています。会議の結果に基づき、2025年度の学生募集は公立大として行う必要もありそうなのですが、それはちょっと。仮に公立大学化を銚子市をしても、そんなすぐに文科省(設置審査)で認めてもらえません。それが以下の流れと気になる部分。

この会議での答申が出る(9月頃)と市長は市議会へ上程し承認(10月頃)されると行政的なプロセスは終了。同時に学校法人(加計学園千葉科学大学銚子市との間でなんらかの法人移管について協定書を交わすことになります(多分)。そのあたりで文科省へ設置申請を行う(はず)なのですが、一般的に普通に考えて設置審査には1年以上時間を要します。筆者の知識不足であれば良いのですが、2025年度入学者からの公立大学化はムリ、間に合いません。早くても2026年度からとなります。もう話がオモテに出ていますので、受験生も不安がっている中、2025年度入試をどのような形で実施するかも重い課題となります。

このことについては、文科省高等教育局高等教育企画課大学設置室さんあたりから、受験生・在学生・卒業生・関係者への丁寧な説明と対応を行うように(多分)必ず強い指導が入ります。以下簡単に学部ごとに課題点検をしてみます。

看護学部は(ほぼ)そのままっぽいのでそのままいけそう。

危機管理学部は、一学科への学科改組を行います。公立大入学者はそれまでの入学者と大きくカリキュラムも異なりそうで、設置審でどんな学科の形で届け出をして承認してもらうのか時間との勝負でもあります。また、公立大以前の引き継がない学科・学生へ授業を行う先生の身分も気になります。

③薬学部は、公立大学化から外しますので、最後の卒業生の送り出しまでは加計学園が責任をもって行わないといけません。薬学部には2024年度入学生がいますので、そこから最低標準修業年限6年間は学部が存続し学生のケアが必要。

まとめ

もうなにがどうなってもカオスの世界。どのような形で上申を出すにしてもそれ以降も問題山積。次は8月末の最終会議での最終答申をもとに考えてみたいと思います。

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