今年度の採点ミスはあまり多くはありませんでした。
そろそろ限界
理系6学部共通の理科(生物)の問題でのミス。塩基配列内の切断できる部分が大学側の正解以外にもあることが外部からの指摘により見つかり、結果的に繰り上げ合格者1名が追加されたとのこと。
筆者的には、人文社会系と英語の問題なら、なんとか(分からないなりに)解説が可能ですがこちらは完全にお手上げ。こんなレベルの問題を出題する方もする方だし、こんなのを解答する受験生も尋常なレベルではありません。
過去、阪大では、やはり同様の採点ミスが発覚したこともあり、何度も何度も出題のチェックをしていますが、やはり出てしまいます。これは他の国立大学も同様の状況。私大と異なり国立大学の入試試験の解答は紙に書くタイプですから、出題はもとより採点作業にも大きな負担が生じます。筆者個人的には、私大のマークカードによる(安易な)入試を続けていることには目を向けず、一生懸命やっている方がバカをみる今の大学入試には違和感を感じてしまいます。
英語の試験もだるい
極端に言えば、英語単体の試験は無くし、TOEFLのスコアに代替すれば大学側の負担は大きく減ります。高校の英語の授業についても、如何にTOEFLのスコアアップになるかを中心に授業を組み立てれば、学ぶ高校生の選択肢として、海外大学受験する機会も増えます。ですので、高校時代からTOEFLetc 衷心の英語教育に置き換える方が良いことがたくさん。だいたい今の大学入試の英語問題が入学してからの英語の学びに役立ったという話も聞いたことがありません。
何年か前、共通一次試験(当時)改革として英語入試に替わる外部英語検定試験の導入が却下されたのは、今の(旧態依然とした)現状を維持したい英語が話せない高校英語教師たちと英語教育の方法がガラッと変わってしまうと困る受験産業界の圧力としか思えません。それでも徐々に外部英語試験の活用は進み、大学院入試については、ポピュラーになってきました。出題する側も(特に大学院では)英語の専門家がいるわけでもないので楽に簡単に済ませたいところともマッチします。普通にそして単純にTOEFLのスコアを見れば受験者の英語能力はだいたい把握できてとても Helpfull です。ですので、入試の際、英語の試験問題を無理して作成する必要性もありません。で、今回の京大の件、これは英語の試験自体ではなく得点化する数値計算が誤っていたというもの。単純にこちらのお話はおバカさんでした。
まとめ
日本の大学はユニバーサルアクセスの時代に入ったことをアタマに入れた入試が必要になってきました。そうは言っても私大がやっている様々なタイプの高大接続や推薦入試制度は、自分の大学へ(優れた?)学生を囲い込みたいために行っているだけの方策であってこのことが良い方向に進んでいるとも思えません。
共通テストはともかくとしても、大学個別の入試は、アメリカやイギリスが行っているような、レポート課題に基いたインタヴュー等を主体にやっても良いように感じます。(対応できるインタヴュアー要請も必要となりますが…)
受験する側には申し訳ありませんが、今の状態は今後しばらくは続きそう。個人的には海外大学を目指すことをおススメ。海外に目を向ければ良い大学はいくらでもあります。日本の大学に固執することはありません。