FOU’s blog

日本の大学 今 未来

カナダの大学12 カナダでの学び方いろいろ

カナダに1年いて感じたことをこの章最後にいくつか 

大学からいく

自分のいる大学がやっている語学研修プログラム(夏季の募集が多い)、授業料不徴収覚書(大学間の学術交流協定に付随したもので自分の大学で授業料を払っていればだいたい一年未満相手先大学で学べる)、その他に分類されます。大学が関与していますので払うべきお金や現地での宿泊先、危機管理もやってくれるので安心感を持てます。質の高いプログラムになるかは大学の国際交流をやっている人たちの腕の見せ所になります。コスト面と行きやすさを考えると大学生の身分ならこの行き方を一番に検討するが良いと思います。

ESL1 西にいくとふえる

これはアメリカも同様だと思いますが、日本人(その他アジア系含む)の受講者数。ESLは学校にもよりますが多くても15人くらいで1クラスを作ります。特に個人でESLで学ぼうとすると結構日本人に出会います。異国の地での新たな出会い、新たな友人が見つかることは結構なことなのかもしれませんが、それがESLの期間中というのが少し問題。確実に日本語で考えお話をする時間が増加し最後にはホームワークもせず週末いっしょに街歩きして遊んでしまいます。数字を持っているわけではありませんがブリティッシュコロンビア州あたりは語学研修の(遊べて学べる)場所的としてうってつけなので日本人比率がアップします。反対に筆者が当時学んだMontrealは日本人自体がまばら。特に日本人男性比率はかなり低く感じました。また多くの人たちはQuebecは仏語圏というイメージがあるのでここで英語を学ぼうという需要自体が少ないのかもしれません。それでも同じクラスに1名の日本人(女性)がいました。

同様に授業を阻害するものが同じ国籍者の構成比。筆者が学んだSchool of Continuing Studies, McGill Universityでは、今でも覚えているだけでも、台湾、韓国、イラン、イラクUAEサウジアラビアチュニジア、メキシコ、コロンビア、ベネゼエラなど。このような国籍バランスはビザの取りやすさも関係しますので、カナダとアメリカで異なってくるかもしれません。どこの国籍がどうというより一つの国籍者がクラス内に多く占めるのは授業運営上良くないと思います。またイメージとしてESLで学ぶ人は『若者の学びの場』ばかりでもありません。学ぶ目的も多種多様、これも筆者の経験ですが、クラスには銀行の英語研修(メキシコ)、警察の英語研修(コロンビア)などの30代など意外な経歴を持つ人たちもいました。そういうのをひっくるめて海外のESLの状況を理解しておくほうが良いと思います。

ESL2 ESLもいろいろ

一例として、日本の海外留学サポートサイトを見ているとQuebecの中でも様々な英語研修先を紹介しています。例えばMontrealでも複数の小規模な学校をいくつかご案内。個人的にはよく知りませんが、中小の学校ならではの小回りが効いてコスト面や細やかなサービスなど期待できるところがあるのだと思います。大学が運営しているESLは基本的にシステマチック。例えばマギルの場合、レベルチェックも厳しく、最初の授業でかなりのクラスメンバーが上のクラス下のクラスへとガラガラされます。ホームワークのボリュームもかなり大変、先生も大学院修了クラス、上位のクラスはカナダの大学・大学院を目指すための専門的な英語教育を行えるティーチングメソッドも洗練していますので、その分授業料は他のESLよりも高くなります。このあたりは自分が何を得たいかを考えてESLを選ぶのが賢明です。