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日本の大学 今 未来

カナダの大学7 ダルハウジー大学Dalhousie University etc

ダルハウジー大学Dalhousie University etcカナダ 東海岸の大学

ハリファックス Halifax, Nova Scotia が起点

Quebecより東側で人がそれなりに住んでいる場所はセントローレンス川とその出口セントローレンス湾の周辺。カナダの地名だとわかりにくいのでアメリカ側だとメイン州ニューハンプシャー州マサチューセッツ州あたりが近い場所。このあたりはカナダ建国の過程でできた小さな州の集合体となっています。その中で中核となる都市は、Nova ScosiaHarifaxHarifaxは、大西洋に面した中核都市。冬場も使える不凍港アメリカとの関係が悪かったころ作られた星状要塞が今でも見学できます。また、タイタニック号がこの街の沖合いで氷山にぶつかって沈没したように気候的にはかなり寒めです。とはいえ東部カナダ全般に言えることですが、短い夏はとても魅力的なシーズンです。また、 Harifaxを起点としてバスなどで近隣各州(プリンスエドワード、ニューブランズウィック)へ行くのも容易です。

トリビアとしては、セントローレンス湾に浮かぶSaint-Pierre-et-Miquelonの島々はフランス領、ユーロが普通に使えます。1763年のパリ条約で唯一北米でのフランスが領有することが認められた場所。当時は主としてグランドバンク(漁場)の漁船の海産物加工場と待避地として利用してきました。それが現在まで続いています。

サンピエール島・ミクロン島 Saint-Pierre-et-Miquelon http://www.spm-ct975.fr/

そのHarifaxにあるのがダルハウジー大学Dalhousie University1800年代初等のイギリス植民地時代に設置された、カナダ東部海岸では最大の大学。留学するにも(夏季に)語学研修に行くなら楽しめます。カナダの大学は州立が基本、小さい州でも質的に確保されていることは魅力と思います。

ダルハウジー大学 Dalhousie University https://www.dal.ca/

さいはての大学 ニューファンドランドメモリアル大学 

Memorial University of Newfoundland  https://www.mun.ca/

Newfoundland and Labradorの州都 St. John'sにある大学Newfoundland北米大陸最東端に位置するところ。ヨーロッパから船で北米に行く時、一番近い場所になります。州都 St. John'sは、天然の良港で荒々しい外洋から一転して小さな湾内はとても穏やかになります。ただ、人はとてもまばら。筆者は盛夏に行きましたがかなり寂しい風情。観光する場所としては、昔の港の防御施設シグナルヒル、ローカル風情漂うホエールウォッチング、たまに軍艦や帆船の展示など。観光に行くのは夏の一定期間にとどめる方が良いと思います。また、地域的な理由かこのあたりのエアカナダに乗っていると、民間航空機内にぞろぞろと戦闘服姿のアメリカ軍の人たちがたくさん乗り込んできたり、ある時は、言葉もよく分からない(イメージとして)100年前の東欧風の服装をした人たち(難民?)が乗り込んできたりと、ある意味カナダの実情を知ることができたと感じています。そんなところにフルタイムの学生が1万人を超えるMemorial University of Newfoundlandはあります。この大学を紹介した理由に、当時の勤務先でこの大学でPh.Dを取ったWHOの幹部(地域コーディネーター)を非常勤講師で招聘手続きをしたことも少し親近感につながっています。この時初めて国連職員の水色のパスポートを見て喜んでいました。こんな感じでカナダには日本人にはなじみはなくても興味深い大学がいろいろとあります。