FOU’s blog

日本の大学 今 未来

【短編】なにわ天王寺界隈ぶらりあるき 

今年は久しぶりにしっかしりした検診を受けることしました。ただ、いろいろあって脳ドックは…天王寺阿倍野界隈の検診センターで、大腸CTは天満橋の病院で受診することに。そのため(どんなため?)、意地でも大学を絡めたお話の場にさせていただきます。まずは、天王寺界隈。※医療機関のお話を中心とした天満橋編と合わせてご高覧ください

どんなところ

ちなみにこのあたり、大阪夏・冬の陣の際の、徳川方本陣(一心寺さんのあたり)がありました。そして北数キロ先に真田の出丸があり大坂城へ続きます。中心となる駅はJRの天王寺駅阪和線、関西線、環状線の起点となる駅。関空へもこの駅から行けます。近鉄は同じ場所ですが、駅の名前は大阪阿部野橋駅近鉄は大阪南線から始まり、奈良県内では路線が分かれていますが、観光客的には吉野や明日香方面に行くときに便利。大阪メトロは御堂筋線谷町線が入っています。多分、谷町線は大阪の人以外にはなじみが薄いかもしれませんが、御堂筋線の東側を南北並んで走っています。

駅の西側には大きな天王寺公園があります。今は、とてもきれいで、子供連れで楽しめる普通の場所ですが、この話をこの地の過去を知る50代以降の人にすると『ええっ!信じられへん!そんなに変わったん!?』とのいう人たちの驚きの言葉を聞くことができます。そう、前世紀末まで、ここから通天閣・新世界までのエリアは、ブルーシートのテントがたくさんで、お昼からお酒を楽しんでいるタイプの方々の憩いの場、怪しげな露店もあったりしていたところ。いまでもそのような場所も残りますが、概ね市の環境整備がうまく進みました。時間はかかりましたが大阪市は成果を出したと言えます。

また、名所旧跡としては、四天王寺さん、安価に納骨したお骨でお骨仏を作ってくれる一心寺さん(連日大賑わい)、公園を西へ抜けると、通天閣や新世界エリアもそう遠くありません。

天王寺を、ちょっとアレなところのある場所と書きましたが、そこが大阪の面白いところ。そんな場所のすぐの駅北側には、大阪教育大附属天王寺高、府立天王寺高、府立夕陽丘高、大阪星光学院高等々大阪でもトップレベルの高校が集まっています。ですので文教施設の集まるエリアとも言えなくはありません。

大阪公立大学医学部、看護学部、附属病院

そんな天王寺阿倍野界隈にあるのが、ハム大の医学部・看護学部・附属病院。検査の帰り道に寄り道してみましたが、天王寺駅から西へあびこ筋に沿って歩けばそれほど時間も要しません。学ぶ学生さん、通院する患者さんとしては悪くない場所にあると思います。で、その印象。やはり狭すぎ、筆者個人的には教育研究を充実させるには移転が望ましいと感じます。建設中の看護学部の新学舎も、(多分)建物自体は、国立大以上に予算をかけて作っているように感じますが、(設置基準は守られているんでしょうが)敷地自体が狭すぎ。※狭って書いてますが東京の方がもっとヒドイ大学はたくさんあります…

で、大学病院とは…ですが、病院の入口のどこかしらに『この病院は、患者様の診療を行うと同時に次世代の医療者を育てる教育・研究機関として学生、研修医の臨床教育を行います』ので『患者様には学生、研修医の臨床教育にご協力をお願いする場合がありますのでご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます的なことが掲げられています。

ですので、診察を受けているとゾロゾロ若者(✕バカモノ)が入ってきて、熱心にメモをとったり、『何時からですかぁ?痛いですかぁ?苦しいですかぁ?』とか聞いてくるかもしれませんが、できるだけお話には協力してあげる必要があります。

それが通常の大学病院の実態。不正確情報ですが、この大学病院に関しては、大阪市時代からのいろいろのアレが尾を引いていて、大学病院の機能としては受付対象外となりそうな患者さんを受けつけざるを得なかったり病院運営は大変なようです。

【写真1】JR天王寺駅 環状線阪和線大和路線が走っています。ただ、みんな始発駅ではないので、多くの人にとっては素通りの駅。筆者的には東京でいうと上野駅をイメージしてしまいます。なお、天王寺阿倍野にはもうひと私鉄路線。阿倍野ハルカスのある建物には近鉄大阪阿部野橋駅があります。こちらは南大阪線を中心に大阪と南の奈良を結びます。

写真2】あべのハルカス17階から東に向かっての景色 お天気がもう一つですいません。ちなみにこのビルには近鉄阿部野橋駅と近鉄デパートが入っています。

【写真3】ハルカスの17階フロアからの景色。へリポートのある建物が複合商業施設の"あべのnini" その向こうにあるのがハム大医学部・看護学部・医学部附属病院のエリア。写真のとおり、建て方がキチキチなのがわかると思います。その右側の緑の空間が天王寺公園。その中には動物園や美術館等いろいろ施設があります。さらに公園の西奥側には"OMO7大阪ホテル by 星野リゾート"とかが作られました。関西圏以外の人なら普通にへえ~程度でしょうが、過去を知る関西人にとっては脅威の変貌ぶり。

【写真4】天王寺駅方面からあびこ筋を西に歩いたら病院と医学部・看護学部のキャンパスが見えてきます

【写真3】医学部棟の入口①

【写真4】医学部棟の入口② 向こうにみえるのがハルカス

【資料4】看護学部は新しい建物を建設中① 大学を統合して府大・市大で二つあった看護学部を一つにまとめたのでサイズ的には当然倍に、敷地面積上建物は上に伸ばすしかありません。それでも医学部附属病院のすぐお隣ですから、教育、研究の場としては良いところのはずです。蛇足ですが、国立大での建物建設で大林組さんのような大手ゼネコンを使っているのってみたことありません。

【資料5】看護学部は新しい建物を建設中② 来年4月には正式稼働の予定。蛇足ですが、、ここを普通に300mほど南へ歩くと飛田新地さんがあったりします。

【写真6】あびこ筋北側からハルカス方面 ハルカスの下に近鉄大阪阿部野橋駅があります