②で終わらせるはずが追伸 最近、関係者の方とのいろいろ雑談で聞いた話を中心に書いてみます。こちらも内容・評価のようなものは筆者個人的な論評が多いので、Third Opinion 程度でご活用ください
一部の教員間では不平がたまっている? ー人社系学部・大学院は大変そうー
そのそもそもの理由は、大学の成り立ち。もともと大阪府立大学は、ほぼ理工学系の学部でなりたってきました。社会科学系の教員の多くは、20年くらい前に統合した府立大阪女子大学(なくなったけど結構名門女子大でした)の系譜を継ぐ先生たちが中心。それでもイメージとしては、学部から大学院ともしっかりした研究型自然科学系大学として知られています。
一方大阪市立大学は、旧三商の系譜からも商学部・経済学部、それに法学部、文学部のような人文社会科学系の学部が充実、とはいえ、教育の中心は学部で終わり、大学院はあまり賑わっていません。そんなで新しくなった大阪公立大学では、理工系に重点をおいた大学を目指しているように感じます。そのあたり今のハム大の執行部の先生たちをみればよくわかります。
また、大きな声では言えませんが…、市大は、大阪エリアで、全共闘運動の影響が遅くまで続き、1970年の大阪万国以降もずっとわぁわぁやっていて、スポンサーである大阪市民からは勉強もせんとなにしとんねん!と白い目で見られていた時代がありました。今の大学にはそのような面影はありませんが、教員の中の一部には、今でも特色ある研究をしている人がいるようです。で、結局(学問の自由は大切なのですが)、大阪府や大阪市側としてはあまり良い印象を持たれていないよう。そんなこともあって、ハム大の人社系学部はどうなのかを中心に見てみます。
現代システム科学域と文学部
旧府大のさらにその前のルーツとなる府立大阪女子大の系譜を持つ現代システム科学域。ざっくりくくれば社会学部や文学部のような社会科学系分野になるので、旧市大の文学部と同じ学部にまとめる方が学生にとっても選択肢の整理ができそうな気もします。ただ、新大学にする際、(例えば)人文社会科学部のような名前で一学部化をしなかった(できなかった?)ことには、何か背景がありそうだなぁと感じます。
法学部
滝川事件からの系譜がある名門法学部、なのですが、今となっては、筆者の目には、オールドファッションでドメスティックな法学部。司法試験でバンバン合格者を出している訳でもないので、どんな形で学生に法学教育を提供するかしっかりさせる方が良いように感じます。特に学生の学びの選択肢として国際関係の法、行政・企業務法務のような新しい学びの選択肢があっても良いような。どっちが良い悪いかの話でもありませんが、このあたりは神戸大学法学部のカリキュラムと比べてみるとよくわかります。
※筆者自身も(一応)法学部卒ですが、(筆者個人的には)この大学の法学部について魅力を感じません。法曹を目指さない学生が相当数いることを想定し、将来様々な方面で役立つ学びを提供できるかが復活のポイント。
発展は経済・経営(商)分野のみ?
とはいえ、総合大学全体としては文系学部も大切にしないといけないので、経済・商の2学部はそれなりにケアされています。まず経済学部については、マル経の学びについて関心のある方にはおススメできます?。比較してみるなら阪大経済学部(近経中心)。商学部は、神戸大学経営学部、兵庫県立大学国際商経学部あたりと同じ感じ。個人的にはハム大の文系学部に入って学んで卒業してそのまま働きたい人には、商学部が一番良いように思えます。
かたや自然科学系はどこも一応安定 ー大阪科学大学化?ー
括りすぎてアレですが、自然科学系の学部・大学院は結構安心できます。ただ、工学部については、看護学部同様二つを一つにしていますから、多様で複雑化した分野の中で何を学ぶかが大切になりそうです。その他理農獣はそのまま横滑りで大きな変化はなし。医学部も同様、看護学部は最初バタバタしそうですが中長期的には良くなりそう。少し気になるのが唯一理系で森ノ宮キャンパスへ移るリハビリ学科の今後、まあ設備は充実するでしょうから悪い方向へはいかないとは思いますが。
まとめ
この『大阪科学大学』についてのお話は、事情通の知人から、この大学の文系学部に所属する定年前の教授のボヤキで、その先生曰く『あと何年かで定年やさかいどうでもええんやけど…』とお話は続いたようです。ハム大だけでなく、どこの大学の中では見えない不透明なことやパワーバランス的なことはよくある話。
知り合いの先生(旧帝大教授)の奥様も私立大学で教授をやっていて、(理由は何か聞いていませんが)在籍する学部の中で学部長のつるし上げで盛り上がっているそうな…。反対に国立大の先生は教育研究に忙殺されて学内闘争をする体力は残っていなさそうです。
ハム大の話からだんだんそれてきましたが、もとに戻せば、基本的にはそんなに悪くない大学というのが筆者の評価ということで終わります。