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日本の大学 今 未来

【論文博士】JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業が終わります

小さな話のようで、大きな出来事かもしれません

細々やっていましたが…

JSPSのHPを見ていたら、当該事業を2024年度までとし、次年度以降は募集をしないとのこと。

当該事業は、ざっくりいうと政府開発援助(ODA)の対象国の研究者に、日本の研究機関において論文博士授与の機会を設け、そのプロセスのため最大3年間支援を行うもの。最終となる2024年度で9名の採択を予定しています。で、何が実際おこなれるかというと、実施計画に基づき、論文博士を希望する外国人研究者が日本にやってきて研究指導をうけ、日本の研究指導者側も当該国に赴き同様に研究指導を行うというもの。ですので、イメージ的には、外国人の研究者が論文博士取得を目指す過程の中で、対象国の機関と学位取得希望者と受け入れる日本側の大学等機関とその研究者たちとの交流を促進していこうとするもの。言い方を替えると論博取得を材料とした諸外国との大学間交流の色彩が強くなります。

時代(とき)の流れとともにその役割終了

この事業が始まったのは前世紀のこと。当時は日本VS途上国の高等教育の差というものはそれなりにあり、あこがれの日本の大学で学び・研究できる価値は大きかったのだと思いますが、ただいま日本の大学は国際的地盤沈下中ですので魅力が薄れてきたのものと推測できます。

それとは別に、日本の国際的な国内事情もあります。そもそも大学院の課程を踏まず博士学位を提供するシステムは日本だけのもの。昨今国際的にも、学位取得やその取得の過程においてディプロマ・ミル(ディグリー・ミル)やハゲタカジャーナル・ハゲタカ学会の存在が危惧されている中では、(良い取り組みであっても)そろそろその役割を終えても良いように感じます。長い間お疲れ様でした。

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