FOU’s blog

日本の大学 今 未来

【短編】同業種交流会の世間話から2023年の大学を占ってみる3 ー公立大学のありかた編ーの蛇足

公立大学について書ききれなかったところがあったのでもう少し書きます。

余人をもって代えがたい逸材がたくさん

事例1 公立大学法人大阪さん

2023年4月から大阪公立大などを運営する公立大学法人大阪の新理事長に、福島伸一さんが就任されました。過去にはパナソニックの副社長をお勤めになっていらっしゃった方、理事長就任前から法人副理事長を歴任されていました。で、御年は、1948年生まれで74歳、任期は4年ですので、だいたい78歳までがんばって退任を迎えられます。参考までに前任理事長西澤良記さんは、1945年生まれですので、退任時は77歳と思われます。また学長の辰巳砂昌弘さんは、1955年生まれでしたので筆者としてはひと世代お若い印象を感じます。

事例2 兵庫県立大学法人さん

2023年4月から同じく法人新理事長に就任された國井総一郎さんは1953生まれ、ノーリツの経営に携わってきた方。同新学長は髙坂誠さん、1952生まれですので(それなりに)若返り?が進んでいます。

参考までに、2022年度までお勤めなられた五百籏頭眞理事長は、1943年生まれ。有名な国際政治学者であり、神戸大学防衛大学校熊本県立大学などでも重職についていらっしゃいました。最近では、筆者がBSフジのプライムニュースを見ているとウクライナ情勢についてお話をされていらっしゃるお元気なお姿を拝見できました。で、同じく前学長をお勤めになられた太田 勲さんで1943年生まれ。

ついでに 東京都立大学さん

2023年4月就任新理事長山本良一さんは、1946年生まれ。同学長大橋隆哉さんは、1953年のお生まれ。

この場では、公立大中心に年齢構成をとりあげましたが、私大ではもっと上をいくところもあります。筆者の気になる部分は、国公立大では公費を投じられて運営され、この状態を作っていること。

もちろん人生百年、一億総活躍が求められる時代

読んでいただいている奇特な方はうすうす筆者が何を言いたいかは感じ取っていただいていると思いますが、それはさておき、なんだか盛り上がらないんです。アメリカの大統領選もしかり。そんな中、26歳で芦屋市長になった若者には大きな期待が寄せられています。

基本的に、法人理事長・学長という役職に関して、十分な資質、能力をお持ちであれば、年齢でもろもろを括るのはよくありません。80歳になられる人の中にもぐちゃぐちゃのルービックキューブを10秒で復元できたり、マラソン走れば3時間を切る身体能力をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、このお年になると大学経営のお仕事ばかりで、若い大学生と接する機会も少なくなってくるのではと心配。学部学生にとっては自分のおじいちゃん以上の年代。パフォーマンスでもいいから週に1回定期的に学食で学生とランチを食ってみたり、若手研究者と意見交換の場を持ち続けていただければと思います。

就任時挨拶なんかで『まだまだ若輩者で…』的な小ネタを披露して(寒々しい)笑いで盛り上がってる姿はあまりみたくありません。