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日本の大学 今 未来

2022年度第13回育志賞受賞者がきまりました

育志賞は昨年の2021年度からコメントしていますが、今年もがんばって書いてみます。

日本で数少ない博士学生の顕彰事業

育志賞は、JSPSのやっている博士学生の顕彰事業。今年で13回目になります。令和5年1月19日、2022年度の受賞者の発表があり18名(推薦候補者166名)が選ばれています。

今年の傾向は(ってなかなか説明はむずかしいのですが…)、日本学術振興会賞と比べれば大学(研究科)のばらつきはそれなりにあり、東大一辺倒ではありません。博士後期課程の学生の顕彰ですら、東大ばっかりにするのは良くないのでは…という気持ちが学振や審査の人の見えないところにあるのかもしれません。

どちらかといえば、18名の受賞者の中に京大の学生がいないところも印象的ですが、こちらはたまたまで筆者は済まそうと思います。また、女性比率も5名いますので、大学院の在学者男女比率を考えれば妥当なものだと思えます。それぞれの学生の研究分野もまんべんなくばらつきがあって(気持ち悪いくらい)差別感の少ない選考結果だとも思えます。

まとめと提言

学振はこんな感じで毎年がんばった大学院生を顕彰しています。日本では、大学院学生がやっている研究を評価してくれない傾向がありますので、社会の中でもっと話題になってほしいものです。そしてこの中で選ばれる大学院生のいる大学は必ずしも大学入試の際、予備校などが提供する偏差値に沿って選ばれているわけでもありません。それでなくても日本の大学院は低迷しているので、これから大学を目指す高校生もその家族も進学指導する先生たちも、大学院で学生が何をやっているか、がんばっているかについても大学(院)選びの際の重要な情報として関心をもってほしいと思います。

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